Education for life


「理学の最高峰」の詰め合わせ




「宇宙誕生,クラゲたんぱく質GFP,ポアンカレ講演会に
参加しませんか?場所は東大です.」


という,お題のメールで,
セミナー調査隊長から
先月お誘いをうけました.

「またマニアックな内容のセミナーだなぁ」
と思いつつ,
どれどれとネットで調べてみると
昨年は,4人の日本人研究者がノーベル賞に輝き,
日本人の基礎研究が高く評価されたことを称え
東京大学の理学部が無料の公開講座を
開催するとのこと.

個人的に,
ポアンカレ問題を解明した後,
名誉ある受賞を断り,
行方不明になっている謎の数学者に
ちょっと興味があったので,
参加してみることにしました.




講演者はこちらの↑
物理学と生物化学と数学の先生たち.

プログラムのタイトルは,
「理学の最高峰」
2009年4月26日(日)14:00-開演,16:30まで

お昼に待ち合わせて,
久しぶりに東大の学食で
学生気分を味わいました.




安田講堂の地下に位置する中央食堂の
D定食のカツカレーは450円.
やすっ.

そして
幸せの黄色い缶詰の桃・・・
なつかしっ.

そして,量が
おおいことっ.





隊長から,
「定員が700名だよ.」
「早めに並んだ方がいいよ.」

と段取りしていたことに対して,
「理学の・・しかも専門の話に,
700人はちょっとオーバーじゃないのぉぉぉ」

と思っていたけれど,

開演の一時間前から長蛇の列.

安田講堂には,
1000名以上が来場し,定員オーバーで
立ち見がでるほどでした.

年配の奥様軍団から子どもを抱いた若い女性まで
みんなどうやってこの講演情報を入手したのかしら?
不思議なんですけど・・・




こちらは,開演一時間前の様子
14:00には満席状態で開演

研究科長挨拶は,
これからのパーティを盛り上げる
品の良いシャンパンのようにすばらしくて,
しゃべりが
「うまいなぁ・・」とうなりながら拍手.

ちなみに
講演中に印象的だったもの.

宇宙の誕生,「対称性とその破れ」

 こちらは左右対称↓ こちらは左右対称が破られている↓
同じく,パワポで作ってみました.

難しい理論を
かわいらしくて,わかりやすい説明にしちゃうんだな.




講演の最後に,
クラゲの緑色蛍光タンパク質(GFP)の実物を
ずうずうしくも,壇上に上がり
撮影させていただきました.

青い光をあてると,緑に光る生々しい液体「GFP」

この液体を発見してノーベル賞を受賞した学者.
この液体を有効活用してノーベル賞を受賞した学者.

だけど,液体を精製する方法を見つけて
快くみんなに配った学者は今,
研究費が尽きてガテン系に転職.


自由の女神が手を振るアメリカがそこにあるんだな.
と感じました.






面白かったのは,
ポアンカレの講演をされた数学の先生に対する質疑応答で,

「先生,それはどこで役に立つんですか?」

という素朴な質問に
「役に立ちません!」
とキッパリと答える先生.

「学者がその必要性を計算していたら
理に没頭することはできない.」
とノーベル受賞者の下村先生を例にあげて説明されていた.

たしかに,それは一理ある.
エンジニアだけの仕事じゃわからなかったけど,
実際に自分が研究者の立場になってみたら,
お金や営利に縛られてしまうと,
新しい問題や分野を開拓していくことが
つらくなることを痛感しました.

わたしはエンジニア,わたしは学者
その苦しみを一生忘れないだろうな.





本日のセミナーの収穫

(1) プレゼンテーション能力はお仕事の生命線
(2) いくら努力しても,やっぱり運がないとダメ
(3) 日本人はなんでもかんでも知ることが大好き



2009.4.28 Mami Nishida




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