IMPROMPTUS


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川崎の工場萌えを見ながら
思ったこと.

レンズって大切


2009.3.3
Mami Nishida





機械工学科修士課程のレンズ研究のこと

レンズって,すごく重いじゃないですか.
あの中身をくりぬいて,軽くして,
動きに合わせて表面をパカパカっと
制御できたらすごくないですか?

修士の時,
要素技術の研究をやりたかった私は,
担当教授(恩師)にそう申し出て,
「焦点可変レンズに関する研究」たるものを立ち上げました.

そもそも,先生が定年を経て東工大ら移られたばかりで,
研究室自体が無い(先生は研究を受け持つつもりがない)
状態のところへ,
強引にも私が研究の指導をお願いをしに行き,
やっとの思いで了承して立ち上げた
ゼロからの研究室だったので
研究費も学生もなく,当初の研究設備と言えば,
安定化電源が広い部屋に一つくらいだったと思います.

ですから,
レンズの研究を開始してからしばらくの間は,
その電源を抱えて,とにかく
いろいろな液体に電圧電流を加えることと葛藤していました.

あれやこれやと子どもがいたずらをするように
やっていたので,
異臭を放って,周囲にだいぶ迷惑をかけたり
その件で,先生に大目玉をくらったり・・・・,

「化学系の国家資格をとろう.」と
基礎を勉強することの大切さを身にしみて
知ったのもこの頃でした.

当然,レンズに関しては全くのド素人なので
”レンズって一体何モノ?” という定義からはじまり,
そこから,別の形に置き換えられないかなと
夜遅くまで実験に没頭していました.

つなぎを着て,メカをいじるというよりも
理科年表を片手に,白衣に身をまとって
化学系の先生に質問しにいったり,
学内の図書館をウロウロと徘徊したりしていたので

いつの間にか化学系の学生さんだと
周りの先生からも勘違いされるほどに成長していました.

今思えば,一番楽しかった時期かもしれません.

現実に近づくほど,
「面白さ」が「退屈」に変っていくことを知り
同時に
何もない状況から成し遂げていくという強さも
ここ修士課程でだいぶ鍛えられたと思います.





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