Tech for women


女性のメカはアニメだけじゃない.

「飛ばねぇ豚はただの豚だ」
の名セリフで有名な
宮崎駿監督の
「紅の豚」

幼い頃から空に飛ぶことに強く憧れていた
宮崎監督が
自分自身の夢として
男のロマンティシズムを
ハードボイルド調に
仕上げた最上の力作です.

宮崎監督の作品の中で,
「紅の豚」が一番好き!」
「何と言おうとこれしかないの!」

というエンジニアさんが多いようです.

ちなみに
「紅の豚」は3回,
映画館でエンジニアさんと見ました.




宮崎作品は,
フィオ,ナウシカ,シータ,キキ,クラリスと
いつも個性的で魅力的な女性を

男の子の大好きな
やんちゃな世界に身を置かせ,

本来女性があまりとらない
ガンとした気丈な行動で
見る人を引き込ませてしまう.

どの作品にも,
女性の本質的な強さを
崇高的に扱い
示されている特徴が伺えます.

たとえば
紅の豚でも
主人公のポルコを通して,

「女を桟橋の金具くらいにしか考えていないのかよ.」
と言わせてしまうところや

戦闘飛行艇を作る
優秀なメカ設計士の女性,
フィオに対して

「フィオを見ているとな,
人間も捨てたもんじゃねぇ,
そう思えてくるぜ・・」


というセリフを
さりげなく付けてしまうところが,
すごく深いです.


余談ですが,
数十年前,私もフィオのように
ドラフターに向き合って,
夜遅くまで線引きしてました.

ポルコのように,

「徹夜はするな.睡眠不足はいい仕事の敵だ.」
とか

「美容にもよくねぇ・・・」
とか

気遣ってくれた上司は・・・,
いなかったなぁ.




当時,
技術の業界は
女性を排除するような働きが一部あって,

「女は腰掛,おちゃくみ」


とやる気を失うような会話が
普通に存在していました.

その中でも,
ポルコがフィオを守るように
たくさんの男性エンジニアに

「戦友!がんばれよ.」

と応援してもらい・・(涙)


実力主義の世界ゆえに
まずは
女性でもやれるということを
認めてもらうために
必死に努力しました.






女性は,
よく働くし,粘り強い.

いくつになっても
気持ちは若く・・

そして縁の下の力持ち.

それに
とても起用だ.

なでしこ魂
内助の功

エンジニアの世界に
日本の女性はもってこいの条件です.





こうして,
女性たちで
飛行艇を設計して作ったり,
修理して仕上げたり,
本来は
そういうことができるはずなのに・・

残念ながら
日本の工業界では,
女の子の技術者が
なかなか育たないんです.





いつか
女性の技術者たちが集まって
もの作りができるような
日本になれば


間違いなく
すばらしいことが起こると思いますよ.






2009.2.26 Mami Nishida



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