技術士CPD中央講座講演のご報告



皆様

日本技術士会生涯教育推進実行委員会が開催する
第92回技術士CPD中央講座「ロボット技術の現状と課題」2月7日(土)
について講演いたしましたことをここにご報告させていただきます.

私は,「特殊ロボット開発に関する技術課題とアプローチ」という主題で,
1.自動追従ロボットに開発に向けて
2.資源探査ロボットの現状と課題
3.技術者が見る研究者の視点〜ロボット国際学会を通して〜
の3テーマを挙げ,エンジニアと研究者という両者の立場から
自らの経験談を中心に発表させていただきました.

その後,講演にご参加された方から,
心温まる感想や熱意のあるエール,発表内容についての質問などを頂き,
大変うれしく思います.
このような機会にめぐり合えたことをとても感謝しております.

若輩者ゆえ,至らぬ発表であったのではないかと存じますが,
今後とも,よろしくお願い致します.

また,ご連絡を頂いた方には,ひきつづき,本ホームページより
イベントならびに座談会のお知らせを定期的にお送りしたいと思います.
末永く再開できることを心より楽しみにしております.

                             2009.2.9  西田麻美



講演の要旨の追加  2009.4.6

1) 自己紹介
(1)

 子どもの時から「人間」に興味があった.それに加えて,ものを創ることが得意であった.
そこで,人間と対照的な機械を通して,人のメカニズムについて探求したいと思った.
まずは,製造業(現場)に注目し,基本となる加工技術や機械設計を学んだ.
その後,自身の経験を通して機械設計・製図の講師として教育業務にも携わった.

(2)
 フリーランス・エンジニアとして独立後,新たな技術の導入および方向付け,並びに技術的課題の解決など
上流工程の設計に従事する中で,メカトロニクスの重要性を強く痛感する.
そして,仕事を遂行しながら芝浦工業大学院で機械運動システム学,続いて電気通信大学大学院では
知能機械工学(ロボット)の研究について取り組む.


 以上のように,ものづくりの核である製造業そして大学を通して,機械の設計,開発,研究と約20年間に渡り
携わってきたが,ものづくりは人づくりであり,基本を身につけ,本質を見極めることが大切であると考える.

2) 特殊ロボット開発に関する技術課題とアプローチ
(1) 自動追従ロボットの開発に向けて:

 大学の研究機関と民間企業の連携を果たすため,個々の技術要素を抽出し,ロボットの叩き台を作る方法について説明する.
(2)資源探索ロボットの現状と課題:
 資源探査ロボットを例にとり,小型・軽量化に向けた考え方や取り組み方について解説する.
(3)技術者が見る研究者の視点〜ロボット国際学会を通して〜:
 研究には,従来から存在する問題を解決する「問題解決型」と新たな問題を発見する「問題発見型」の2つのアプローチがある.
つまり,従来の問題を解決するためには,誰よりも優れた最先端の技術が備わっていることが求められ,
また,問題を発見するためには,今までに誰もやっていない分野を開拓し,その可能性を理論的に示唆しなければならない.
そこで,エンジニアとして,培った技術をベースに,未開拓の分野である柔らかいリンクやアクチュエータを用いた
柔軟な脚式ロボット(総重量2.5g〜6g)の開発について述べ,エンジニアと研究者の役割について説明した.


3) まとめ
 今後のロボット技術は,量子や化学など我々の想定する分野以外の世界でも発生し,発展する可能性が伺える.
ロボットはもともとハード系の高度な技術を追求することから派生した技術の集大成であるが,知能を持つという観点から,
従来の機械と切り離して考察することが望ましい.
例えば,ロボットの安全の定義についても具体的に議論する必要があるのではないかと思われる.
今後は,技術者と研究者の両輪を同時に回していくことが,よりスピーディに問題・課題を解決していける糸口となると考える.






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