Amethyst Season
1st


-Location-

ROKAKOUEN




Color of CREAMY VIOLET
House where flower of violet blooms



Mami Nishida 2009.6.10

新たな邂逅

「かめのぞき」との出会い〜

毎月2回は必ず訪れる
近所の図書館で
たまたまそこにあった
「日本の色辞典」
という本に興味を持ち開いてみると,
「瓶覗(かめのぞき)」
という名前の色があることがわかった.

この「かめのぞき」という色
すごく淡い青のことで,
なんと
出世魚のように,
瓶覗→浅葱→縹→藍→紺
と青が濃くなるにつれて
名前が変化するようだ.

”それは,実におもろいな.”

という思いがけない出会いがきっかけで,
最近,色をコレクトしている.

ぶらり歩きながら
なんとなく視界にはいる色を
バシバシと
カメラに採集していく.

採集した後で
その色に
新しいネーミングをつける.

例えば,
こちらの色は,
「クリーミー・バイオレット」


2nd


-Location-

MY Balcony


JELLY BREAD and JENNY LEA
(Grape Pan/From Kimuraya Bakery)



THE SKY OF MAY
Balcony in My House


Mami Nishida 2009.6.10

新たな邂逅
「クリーミーバイオレット」との出会い〜

世田谷区の
芦花公園(ろかこうえん)
という駅で降りて
ぶら〜っと歩いてみた.

お花が満開に咲いている
家の前で,
 「パチリ !」
クリーミーバイオレットを採集した.
 
すると家の中から
年配の品のよい女性が

「ちょっと・・・・」と
と声をかけてきた.

  「気に入ったのなら
切り取ってお持ちなさい.」
とお花を分けてくれたのだ.
  

  翌日
 殺風景に構える
自宅のバルコニーに
クリーミーバイオレットを飾り

芦花公園のベーカリーで購入した
自家製のグレープ・ゼリーパン

お気に入りのフルーツティで
朝食をとった.


手間と時間をかけた
温かいものに出会うって
幸せなことである.




3rd


-Location-

SETAGAYA-BUNGAKUKAN



Exhibitions
(Matsumoto Seicho 100th Anniversary Year)


Exhibitions
SHOWA ROOM


Entrance
CLOISTER

Mami Nishida 2009.6.10


新たな邂逅

「清張文学」との出会い〜

世田谷区の芦花公園に向かう.
それは
松本清張展に出向くこと.

松本清張は,
「点と線」「砂の器」「駅路」などからわかるように
 頑とした思想と
普遍的なテーマを忠実に描き,
自らの関心と探求心を
文学にぶち当て抜いた
時代を超える作家である.

当時の推理小説と言えば
怪人二十面相などのような
頭脳明晰な探偵がかっこよく登場し,
スラスラと難事件を解決していく
そんな物語が主流だったのに対し,

松本清張の切り口は,
プロ意識の高い刑事の執着によって
ごく普通の人間(犯人)を
どこまでも追い込んでいく.

そのおいぼれた刑事の
悲しいまでの努力は,
まるで清張自身を象徴していかのように
思えてならない.

周囲の嗜好に左右されることなく 
人間の奥深さを見据えた作品は
生誕100年を迎えた
今もなお
そしてこれからも
多くの読者に
支持されていることだろう.
  


 42歳,
厄年の時
新聞記者から作家へと転職し,
 人間をテーマに
社会
歴史
男と女の心の闇に
身を粉にして迫り

そして確立したすばらしい業績

それを確認することによって
何か別の
新しいパワーを
養うのが
今回の私の目的であった.






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